シンボル辞典:雪
雪の象徴性/雪と文学/雪の隠喩
雪の象徴性
雪は、盲目や死、白い空虚な状態を象徴することがあります。また、雪の結晶が幾何学的な形をしていることから、生命に対する反対概念、つまり反有機的な生命を表すこともあります。雪の純白さは純粋さや無垢を表す一方で、感情のなさや無感動さを表すこともあります(例:「冷たい血を持つ人」のような表現)。
雪と文学
文学では、雪は安全な覆いや豊かさの維持を象徴することがあります。また、柔らかいけれども効果的な覆いとして表されることもあります。例えば、ホメロスの『イリアス』では、オデュッセウスの力強い言葉が吹雪にたとえられています。詩人D.トマスによると、雪は一般に女性の感情の不感症を象徴するとされ、また、死のイメージとしても使われます。
雪の隠喩
雪は、溶ける可能性のある凍った水として生命、死、そして再生を表すことがあります。この観点から、雪は過去を保存し、それを再び蘇らせることを象徴します。また、雪はコカインの隠喩としても使われることがあります。
このように、「雪」は自然現象であると同時に、多様な象徴や隠喩を持つ文化的な要素であることが分かります。雪は、純粋さや安全、死や過去といった多くの意味を持つ、神秘的で多面的な存在です。
シンボル辞典
夢に出てきた印象的なシンボルから、夢の意味を知ることができます(随時追加予定)